Blog - April, 2012

先日4月24日に、iestoryの方針発表会がありました。

 

参加者はiestory社員と協力業者様方。

まずは社長から、篠田工務店の経営方針の発表。

今年度は、環境省・地球温暖化対策に係る中長期ロードマップでも掲げられている

「住宅性能の見える化と省エネ行動の推進」に沿った家づくりを進めていくとともに

生き残れる工務店を目指すとの事。

 

 

また、営業部からは

「現場のフル活用」を目標に、見学会・イベントを通してiestoryをもっと多くの人に知ってもらうこと、

工務部からは、「きれいな現場作りと現場のショールーム化」を目指し、

素足でも上がれる現場を目指すという方針が発表されました。

 

この方針発表会は、年に一回みんなの方向性を確かめる貴重な場でもあります。

協力業者さんあっての工務店です。

しっかりした仕事をしていただける業者さん方とお付き合いをしているというのも

iestoryの自信の一つなのです。

 

 

 

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というわけで、

村樫石灰工業さんの見学風景をビデオ撮影してみました♪

 

 

自然素材の漆喰がどのようにできるのか、

作られる過程が収められています。

 

モデルハウス内で気軽に見ていただけるよう

10分程度の簡単なDVDにまとめましたので、

漆喰ができるまでの様子をご覧になりたい方は

ぜひぜひモデルハウスまでお越しくださいませ。

「漆喰見学のビデオがみたい!」とおっしゃっていただければ

すぐ再生できるよう準備してお待ちしております♪

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焼成が終わり、真っ白な生石灰ができあがりました!

 

さて、まだまだこれで完了ではありません。

 

この後、「消化」という工程が待っています。

 

上の、シャベルに乗った生石灰を、社員の方がその辺にあった水たまりにぱらぱらっとばらまくと!

あっという間に湯気が出て

ポップコーンみたいにはじけ飛ぶ石も。

しばらく見ていると、固体だった石が

だんだんと溶けて?ドロドロした粉状のものになっていきました。

 

この工程を「消化」というんだそうです。

「生石灰」に水を加えて粉状の「消石灰」になるという工程。

実は「消化」と聞くと、ご飯を食べて消化吸収するっていうほうの「消化」のイメージが強かったのですが

「消化」は「消化」でも

「水和反応・消和反応」という意味合いの「消化」なんだそうですよ。

つまり、「水を加えて、ある化学種に水分子がくっつく反応」です。

化学式としては

生石灰(CaO・酸化カルシウム) + 水(H2O) ⇒ 消石灰(Ca(OH)2・水酸化カルシウム)

となります。

この時に見た湯気は、消化の時の反応によって発熱したため

水分が一気に蒸発して出たものだったんです。

 

最近はあまり見ませんが、缶や袋入りのお菓子によく入っていた「lime」と書かれた乾燥剤。

あれ、実はこの生石灰なんですって。

湿気を吸い取ってくれるけど、「発熱しますので注意!」みたいなことが書かれてましたよね。

あの乾燥剤は、この生石灰の水和反応の熱を利用しているんですよ。

 

さて、工場内での実際の消化工程は見られなかったのですが

別室で、少量の生石灰での実験を見せていただけました。

 

ちょっと遠目だったので上手に撮れていませんが

ボールに生石灰を入れて

水を入れて反応させている様子です。

 

 

さっきと同じ、ポップコーンみたいにはじけるはじける!

湯気が出て、落ち着いてくると、ドロドロしたクリーム状になっていきました。

 

 

粉状の漆喰を作るには、

もっと調整して水を加えるんですって。

そうすると、反応して消化に使われる水分と、

反応によって出た熱で蒸発してしまう水分に分かれるので

結果として水気が全くなくなり

さらさらとした、粉状の消石灰(漆喰)が出来上がるわけです!

 

 

反応後、ボールの底を触らせていただきましたが

かなりの熱を帯びていましたよ。

 

砕くわけでも挽くわけでもなく

自然の化学反応でこんなさらさらの状態になってしまうんですね。

 

 

 

 

そして、できあがった粉状の消石灰に、現場で水・麻スサ・のりなどを混ぜると

iestoryで使用する漆喰の出来上がりというわけです。

 

 

 

 

 

 



砕いた後の石灰石原石はこんな色をしています。

ちょっと黒っぽくてかなり固い感じ。

化学式でいうと

CaCO2(炭酸カルシウム)です。

石灰石の段階では、まだただの黒い石って感じですね。

 

 

 

この後、「焼成(しょうせい)」といわれる工程に移ります。

約1200℃の熱で石灰石を焼いて、石灰石を生石灰にする工程です。

石灰石(CaCO2・炭酸カルシウム)が、二酸化炭素(CO2)を排出して、生石灰(CaO・酸化カルシウム)ができるんですよ。

 

生石灰になると、こんな色になります。普通の黒い石が、こんなに真っ白に!

 

 

 

 

こんなきれいな生石灰になるには、

鉱山の一角にある、こんな場所に秘密が。

 

 

廃墟のような雰囲気ですが、全然そんなことはありません。

 

 

 

 

どんどん奥に進んでいくと。。。

 

 

地面からもくもくと煙が!!

 

 

 

 

 

 

これが、「土中炉」といいまして、

原石を焼成するための窯になります。

近寄るとかなりの暑さです。

 

社員の方の説明によると、

この炉は10メートル近くの深さがあり、下に行くほど細くなる

逆三角形(ロートみたいな形?)になっているんですって。

ここで昔ながらの製法、塩と石炭でじっくりと焼き上げます。

 

この土中炉は、一度火をいれると、5~6年は火を絶やさずに使い続け、

複数ある土中炉を、交互に使用するそうです。

これはお休み中の土中炉。

 

 

 

 

 

 

ちなみに焼成が終わってできた生石灰は

かんたんに砕くことができました。

 

 

 

 

 

 

 

~2021年1月12日追記~

最新の研究で漆喰による新型コロナウイルス不活化効果が確認されました!

詳しくは下記URLのページよりどうぞ♪

https://www.shinodakoumuten.jp/blog/202010133428.html

 



まず最初に案内されたのが採石現場である、石灰岩の山!

村樫石灰工業さんは、自社所有の石灰の山があるんですって。

葛生地域で、自社で山を持っていて

採石から製造までやっている会社はとても少ないんだそうです。

 

ほとんど草木は生えていないんですね。。。

段々畑みたいになっているのが砕石場所です。

かつては山だったのが、

掘り下げていって、今のようなくぼんだ段々畑のような形になっていったとの事。

遠目で分かりづらいですが、一番下の黄色い車がいる現場が海抜140m、私たちがいる場所が海抜180m、

(ちなみに群馬では安中市役所が海抜180m)

一段がだいたい10メートルくらいなんですって。

この地区の石灰岩の地層は、

2億5千万年前の海生生物(サンゴ虫など)が化石化したものです。

昔はこんな内陸も海だったんですね~!

 

昔の採石方法は、手作業で掘り進めながら作業をしていたそうなんですが

今は採石場所に穴を掘って、

粉状のダイナマイトを仕掛けて岩を割っていきます。

 

こんな感じ。

 

 

ダイナマイトで砕かれた石灰石は、まだ大きな塊なので、

更に小さく砕かれて

10~30mmのもの、40~80mmのものと、大きく2つに分けられるそうです。

 

現場の大きさに圧倒されるiestoryスタッフ。



村樫石灰工業さんがある栃木県佐野市(旧葛生)地域には

漆喰の元になる石灰岩が多く分布しています。

そのため、石灰岩を利用した工業がふるくから始まったそうです。

村樫工業さんも創業は安政元年(1854)。

なんと158年もの歴史がある会社なんですって。

 

 

ちなみに、左官用の石灰産地について調べてみたら

関東地方で用いられるのは

ほとんどが葛生で採石されるものになるらしいです。

 

わが国は、全国に良質の石灰岩脈が分布し各地で採石が行われている。しかし左官用消石灰の供給地は割合少なく、現在では栃木県葛生の野洲灰が北海道から東 北・関東方面。岐阜県赤坂の美濃灰が北陸中部や近畿方面。高知の土佐灰や福岡県の筑前灰、大分の津久見灰が近畿、中国、瀬戸内、四国、九州に供給されてい る。左官における石灰の使用は、古くは奈良時代から使われていたことが判明しているが、実際の生産地や方法などについてはいまだにその全貌は見えていな い。各種文献を紐解くと、製法に関する詳しい記載の殆どが江戸時代以降に限定されており、白亜塗籠が流行しだした当時の情勢を物語っているといえよう。 「和漢三才図会」(正徳3・1713)にその一部が紹介され、奈良時代の石灰資料は、仏像の製造時に僅かな記載が散見されるのみである。

日本石灰協会ホームページより

 

 

遠くからみた石灰砕石現場。

 

 

 

 



iestoryで標準仕様となっている漆喰。

今回は社員研修として

漆喰の製造現場である工場を見学させていただきました!

iestoryで使われている漆喰は「村樫石灰工業株式会社」さんで製造されているものです。

これを「世界の長谷川」として有名な長谷川左官工業さんが

匠の技で仕上げていくんですよ♪

 

 

漆喰を塗っている現場は見たことがあっても

漆喰の製造過程を見るのは初めてなので、かなり興味津々。

 

というわけで、

今日から何回かに分けて製造過程のレポートをしていきたいと思います。



昨日今日の2日間、高崎市内にて構造見学会が行われ、無事終了いたしました。

会場を提供していただいたお施主様ご家族の皆様、どうもありがとうございました。

見学に来ていただいた方々も、まだまだ寒い中足を運んでいただいてどうもありがとうございました。

 

 

今回はちょうど階段もかかっていた状態だったので

小さいお子様連れのお客様も、安心して二階をご覧になっていただけたと思います。

iestoryで用いている断熱材、構造材、金物、床暖房・・・

家が建ってしまうと見えなくなってしまう部分が見られるよい機会です。

また、施工現場はスリッパなしでも見ていただけるように、きれいな現場作りを心掛けています。

タイミングが合わなかった方も、次回の見学会はぜひご覧になってくださいね。

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