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【漆喰コラム】シックハウス症候群の対策としての漆喰

 

1.家族が毎日吸う空気を考えた家づくり

 

家づくりを考えるとき、多くの方は間取りやデザイン、住宅性能に注目します。

しかし、実際に住み始めてから毎日大きく影響するのが「室内の空気環境」です。

人は一日にどれくらいの空気を吸っているかご存じでしょうか。

成人の場合、1日におよそ15~20kgの空気を体内に取り込むとされています。

これは飲食物の摂取量を大きく上回る量です。

 

つまり私たちは毎日、それほど大量の空気を取り込みながら生活しているのです。

だからこそ、家の中の空気環境は健康的な暮らしを考える上で非常に重要な要素になります。

 

 

2.シックハウス症候群が社会問題になった背景

 

1990年代、日本ではシックハウス症候群が大きな社会問題となりました。

住宅の高気密化が進む一方で、建材や接着剤から放散される化学物質が室内に滞留しやすくなったためです。

 

その代表的な物質がホルムアルデヒドです。

厚生労働省ではホルムアルデヒドの室内濃度指針値を

0.08ppm(100μg/m³)以下

と定めています。

 

この基準を超える環境では、

  • 目や鼻への刺激
  • 頭痛
  • 喉の痛み

などの症状が発生する可能性があるとされています。

こうした背景から2003年に建築基準法が改正されました。

 

3.2003年の建築基準法改正で何が変わったのか

 

現在の住宅では、

  • ホルムアルデヒドを発散する建材の使用制限
  • 24時間換気システムの義務化

 

が行われています。

24時間換気では住宅内の空気を常時入れ替えることが求められています。

 

一般的には

2時間で住宅内の空気が1回入れ替わる換気量(0.5回/h)

が基準です。

 

つまり現在の住宅は法的にもシックハウス対策が施されているのです。

しかし、それでも住宅内には建材以外にも、

  • 家具
  • カーテン
  • 家電製品
  • 日用品

などさまざまな物質が存在します。

そのため空気環境への配慮は今も重要です。

 

4.実は家の中の空気は意外と汚れていることもある

 

環境省や各種研究機関の調査では、人は一日の約90%を室内で過ごしているとされています。

例えば24時間のうち、

  • 睡眠:約7時間
  • 在宅時間:約8時間
  • 職場や学校:約8時間

と考えると、多くの時間を建物の中で過ごしていることが分かります。

つまり、外気よりも室内空気の影響を受ける時間の方が長いのです。

 

5.漆喰とはどんな素材なのか

 

漆喰の主成分は消石灰です。

消石灰は石灰石を焼成し、水を加えて作られます。

日本では古くから使用され、

  • 姫路城
  • 熊本城
  • 土蔵

など数百年残る建築物にも採用されています。

現在の住宅でも内装材として広く利用されています。

 

6.漆喰が注目される理由①調湿性能

 

室内で快適とされる湿度は一般的に40~60%程度とされています。

湿度が高すぎるとカビが発生しやすくなり、低すぎると乾燥による不快感が生じます。

漆喰には微細な孔(あな)があり、湿気を吸放出する性質があります。

エアコンや除湿機のように湿度をコントロールする設備ではありませんが、湿度変化を緩やかにする働きが期待されています。

 

7.漆喰が注目される理由②カビが発生しにくい環境

 

漆喰の表面は施工直後でpH12以上の強アルカリ性です。

一般的にカビは中性付近を好むため、アルカリ性環境では繁殖しにくい特徴があります。

もちろん汚れや結露が続けばカビが発生する場合もあります。

しかし、漆喰がカビの繁殖しにくい環境づくりに寄与することは、多くの研究や実験でも確認されています。

 

8.漆喰が注目される理由③VOCをできるだけ抑えた住まいづくり

 

シックハウス症候群の原因の一つとされるVOC(揮発性有機化合物)。

代表的なものとして、

  • ホルムアルデヒド
  • トルエン
  • キシレン

などがあります。

 

現在の住宅ではF☆☆☆☆(エフフォースター)という最高等級の建材が主流です。

これはホルムアルデヒド放散量が最も少ない等級です。

漆喰は塗り壁材であるため、ビニールクロス仕上げに比べて接着剤の使用量を抑えられる場合があります。

そのため、自然素材の住まいを希望する方から支持されています。

 

9.高気密住宅だからこそ空気環境が重要

 

現在の高性能住宅では、

C値1.0以下

を目指す住宅も増えています。

 

篠田工務店でも高気密・高断熱の家づくりを行っています(C値:0.5以下)が、

気密性能が高いほど換気計画の重要性も高まります。

 

だからこそ、

  • 適切な換気
  • 室内湿度の管理
  • 自然素材の活用

これらを総合的に考える必要があります。

 

10.篠田工務店が漆喰を採用し続ける理由

 

篠田工務店は創業117年にわたり自然素材の家づくりを続けてきました。

漆喰には

  • 調湿性
  • 不燃性
  • アルカリ性による防カビ性
  • 長い耐久実績

があります。

 

また、日本には数百年残る漆喰建築が数多く存在しています。

単に流行だから採用しているのではなく、

長い歴史の中で性能が評価され続けてきた素材だからこそ採用しているのです。

 

 

11.まとめ

 

人は一日に15~20kgもの空気を吸い込みながら生活しています。

また、一日の約90%を室内で過ごしています。

だからこそ、家づくりでは空気環境を考えることが重要です。

現在の住宅は24時間換気によって2時間に1回空気が入れ替わるよう設計されています。

 

その上で、

  • 調湿性
  • カビが発生しにくい特性
  • 自然素材ならではの安心感

を持つ漆喰は、シックハウス対策を考える住まいづくりの選択肢の一つと言えるでしょう。

 

家づくりは見た目だけではなく、「毎日吸う空気」を選ぶことでもあります。

篠田工務店では、117年にわたり培ってきた自然素材の知識を活かし、家族が長く快適に暮らせる住まいづくりをご提案しています。

 

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この記事を書いた人 WRITER

都丸 由佳里

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Tomaru Yukari

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