【漆喰コラム】漆喰は本当に空気をきれいにする?
目次
1.住んでから違いを感じる「壁材」の話 |
家づくりを考え始めると、
「無垢材がいいらしい」
「自然素材の家に興味がある」
「漆喰は空気がきれいになるって聞いた」
そんな話を耳にすることがあります。
しかし一方で、
「本当にそんな効果があるの?」
「ただのイメージじゃないの?」
「空気清浄機みたいなもの?」
と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
確かに住宅業界では、漆喰についてさまざまな表現が使われています。
だからこそ大切なのは、「何となく良さそう」ではなく、実際にどのような性質があり、それが暮らしにどう関係するのかを正しく知ることです。
今回は、漆喰が本当に空気をきれいにするのかについて、確認されている性能をもとにわかりやすく解説します。
2.そもそも「漆喰」とはなにでできているの? |

まずは漆喰の基本から確認しましょう。
漆喰の主成分は石灰です。
石灰石を焼いてつくられる消石灰を中心に、水や天然素材を混ぜて仕上げられています。
昔のお城や蔵、歴史的建造物にも使われてきた伝統的な建材です。
近年では、
- 自然素材を使いたい
- ビニールクロス以外を選びたい
- 健康的な室内環境をつくりたい
という理由から、新築住宅でも注目されています。
では、なぜ「空気をきれいにする」と言われるのでしょうか。
理由① 湿度を調整する性質がある |
空気の質を考えるうえで、実は湿度は非常に重要です。
室内がジメジメすると、
- カビが発生しやすい
- ダニが増えやすい
- 不快感が大きくなる
といった問題が起こります。
逆に乾燥しすぎると、
- のどが痛くなる
- 肌が乾燥する
- 静電気が起こりやすい
などの悩みが増えます。
漆喰には微細な孔(あな)が存在し、湿気を吸収したり放出したりする性質があります。
これを調湿性と呼びます。
もちろんエアコンや除湿機のように積極的に湿度を下げるわけではありません。
しかし室内環境の変化をやわらげる働きが期待できます。
つまり漆喰そのものが空気を浄化しているわけではなく、快適な湿度環境づくりを助けることで、結果的に住みやすい空間につながっているのです。
理由②におい成分を吸着する性質がある |

家の中にはさまざまなにおいがあります。
例えば、
- 料理のにおい
- ペットのにおい
- 生ごみのにおい
- トイレのにおい
などです。
漆喰には、こうした臭気成分の一部を吸着する性質があることが知られています。
特に住宅内で発生しやすいアンモニアなどに対して効果を示す製品もあります。
ただし誤解してはいけないのは、
「どんなにおいも完全になくなる」というわけではないことです。
換気が不要になるわけでもありません。
漆喰はあくまで室内環境を補助する建材です。
しかし実際に漆喰の家に住んでいる方からは、
「生活臭がこもりにくい」
「来客時に家のにおいを気にしなくなった」
という感想を聞くこともあります。
理由③ホルムアルデヒドなどの低減効果が期待できる |

住宅の空気環境でよく話題になるのがホルムアルデヒドです。
ホルムアルデヒドは建材や家具などから発散されることがある化学物質です。
現在の住宅では法律によって使用制限が設けられており(F★★★★等)、以前より大幅に改善されています。
それでも室内空気環境への関心は高まっています。
漆喰製品の中には、ホルムアルデヒドの吸着性能や低減効果を確認しているものもあります。
ただし、ここで大切なのは、
「すべての漆喰が同じ性能ではない」ということです。
製品ごとに性能試験や認証内容は異なります。
そのため住宅会社やメーカーがどのような材料を使用しているのか確認することが重要です。
「空気がきれい」と感じる本当の理由 |
漆喰の家に住んだ方が、
「空気が違う」
「なんとなく心地良い」
と感じることがあります。
これは一つの性能だけが理由ではありません。
- 調湿性能
- 臭気の低減
- 自然素材の使用
- 表面に静電気が起こりにくい
- 換気計画との組み合わせ
こうした要素が重なり合うことで、室内環境の快適さにつながっています。
つまり、
「漆喰だから空気がきれい」ではなく、
「漆喰の持つ性質が快適な空気環境づくりに役立っている」
という表現がより正確です。
ビニールクロスとの違いは? |
住宅で最も多く使われている内装材はビニールクロスです。
もちろんビニールクロスにも優れた点があります。
- コストを抑えやすい
- デザインが豊富
- メンテナンスしやすい
一方で漆喰は、
|
比較項目 |
漆喰 |
ビニールクロス |
|
調湿性 |
あり |
限定的 |
|
質感 |
自然な風合い |
均一な仕上がり |
|
消臭性 |
期待できる |
製品による |
|
経年変化 |
味わいになる |
張替えが必要になる場合あり |
|
自然素材感 |
高い |
低い |
どちらが絶対に優れているという話ではありません。
しかし室内空気環境や自然素材を重視する方にとって、漆喰は魅力的な選択肢の一つと言えるでしょう。
★ビニールクロスとの違いについてはこちらもチェック↓
篠田工務店が漆喰を採用する理由 |
篠田工務店では、創業以来100年以上にわたり自然素材を活かした住まいづくりを続けています。
その中で漆喰を採用している理由は、単に「流行っているから」ではありません。
私たちが大切にしているのは、家を建てた瞬間ではなく、その後何十年も続く暮らしです。
家族が毎日深呼吸をする場所だからこそ、
- 心地よい空気
- 快適な湿度
- 自然素材の安心感
を大切にしたいと考えています。
漆喰は魔法の素材ではありません。
しかし、長年住み続ける住まいにおいて、快適な室内環境づくりを支える大切な素材の一つであることは間違いありません。
まとめ |
「漆喰は本当に空気をきれいにするの?」という問いに対する答えは、
「空気清浄機のように空気を浄化するわけではないが、快適な室内環境づくりに役立つ性能を持っている」です。
漆喰には、
- 湿度を調整する性質
- におい成分を吸着する性質
- 一部化学物質を低減する性能
があり、それらが組み合わさることで心地よい住環境につながります。
家は一日の大半を過ごす場所です。
だからこそ、間取りやデザインだけでなく、「どんな空気の中で暮らすか」という視点も大切にしてみてください。
篠田工務店では、100%天然素材の漆喰と無垢材を活かしながら、家族が長く快適に暮らせる住まいをご提案しています。
もし自然素材の家づくりに興味がある方は、ぜひ一度、漆喰の空気感を実際に体感してみてください。
写真や言葉だけでは伝わらない心地よさが、そこにはあります。
篠田工務店では、無料相談会を随時開催しております。
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