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【漆喰コラム】カビ対策に漆喰は有効? 自然素材の壁がつくる、湿気に負けない心地よい住まい

 

1.はじめに

 

11月が始まり、朝晩は肌寒さを感じるようになりました。

つい先日まで冷房を使っていたのに、そろそろ暖房の準備を始める。そんな季節の変わり目を迎えています。

この時期、住まいの中で少し気にかけていただきたいのが「湿気」と「カビ」の問題です。

カビと聞くと、梅雨や夏場を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、秋から冬にかけても油断はできません。

外気温が下がり始めると、室内との温度差によって窓や壁の表面に結露が発生しやすくなります。特に、北側の部屋やクローゼット、家具の裏側などは湿気がこもりやすく、気づかないうちにカビが発生してしまうこともあります。

 

せっかく新しい家を建てるなら、できるだけカビの心配をせず、気持ちよく暮らしたいものですよね。

そこで今回は、昔から日本の住まいに使われてきた自然素材「漆喰」に注目してみたいと思います。

 

漆喰には、カビ対策に役立つとされる性質があります。ただし、漆喰を使えば絶対にカビが生えないというわけではありません。

その理由も含めて、これから家づくりを考える方に知っていただきたいお話をしていきます。

 

2.そもそも、家の中にカビが発生するのはなぜ?

 

カビが好むのは「湿気」「温度」「栄養」のそろった環境

カビは、私たちの身近なところに存在する微生物の一種です。

空気中にもカビの胞子は漂っており、条件がそろうことで増殖していきます。

特にカビが発生しやすくなるのは、湿度が高く、適度な温度があり、ホコリや汚れなどの栄養分が存在する場所です。

一般的に、相対湿度が70%を超えるような状態が続くと、カビが繁殖しやすくなります。ただし、室内全体の湿度が低くても、冷たい壁の表面などでは局所的に湿度が高くなることがあります。

例えば、こんな場所に心当たりはありませんか?

  • 冬になると窓ガラスに水滴がつく
  • クローゼットの奥が何となく湿っぽい
  • 北側の部屋に置いた家具の裏側が黒ずんでいる
  • 押入れにしまった衣類や布団にカビ臭さを感じる

こうした現象には、湿気の逃げにくさや温度差が関係していることがあります。

そして、これから新築住宅を建てる方にぜひ知っていただきたいのは、カビ対策は掃除や換気だけでなく、家の設計や建材選びの段階から考えられるということです。

 

 

3.漆喰がカビ対策に役立つといわれている3つの理由

 

漆喰は、消石灰を主原料とする塗り壁材です。

日本では古くから城郭や蔵、住宅などに使われてきました。

見た目の美しさや自然素材ならではの質感が魅力ですが、室内環境に関係する性質も持っています。


① 強いアルカリ性を持つ性質

漆喰の主原料である消石灰は、強いアルカリ性を示します。

多くのカビは強いアルカリ性の環境では増殖しにくいため、漆喰のアルカリ性はカビの繁殖を抑える方向に働くと考えられています。

ただし、ここで知っておきたいことがあります。

漆喰は施工後、空気中の二酸化炭素と反応して徐々に硬化していきます。この過程で表面の性質も変化するため、施工直後と長年経過した壁では、アルカリ性の程度が同じとは限りません。

また、表面にホコリや汚れが蓄積したり、結露によって長時間湿った状態が続いたりすると、漆喰の壁でもカビが発生する可能性があります。

つまり、漆喰にはカビ対策に役立つ性質があるものの、決して万能な防カビ材ではないのです。


② 湿気を吸ったり放出したりする調湿性

漆喰の特徴として、もう一つ挙げられるのが「調湿性」です。

漆喰には微細な孔があり、周囲の湿度条件に応じて水蒸気を吸着したり、放出したりする働きがあります。

例えば、雨の日や洗濯物の室内干しなどで湿度が高くなったとき、壁材が一時的に湿気を受け止めることで、湿度変化を緩やかにする効果が期待できます。

反対に、室内の湿度が下がれば、蓄えていた水分の一部を放出します。

ただし、漆喰の調湿性能は配合や仕上げ、塗り厚などによって異なり、湿気を吸収できる量にも限界があります。

漆喰だけで室内の湿度を一定に保てるわけではありません。

それでも、エアコンや換気設備だけに頼るのではなく、壁材の性質も住環境づくりに生かすという考え方は、自然素材の住まいならではの魅力ではないでしょうか。


③ 表面結露を抑える工夫の一つになる

カビ対策で特に重要なのが、結露を防ぐことです。

結露は、暖かく湿った空気が冷たい窓や壁に触れ、その表面温度が露点温度を下回ったときに発生します。

漆喰の吸放湿性は、湿度の変化を和らげることで、表面結露を抑える補助的な役割を果たす可能性があります。

しかし、断熱性能が不足して壁の表面温度が大きく下がってしまえば、漆喰を使っていても結露は発生します。

そのため、結露を防ぐには壁材の選択だけでなく、住宅全体の断熱性能や換気計画が欠かせません。

 

 

 

4.秋からこそ注意したい「見えない結露」

 

暖房を使い始める季節に起こること

これから冬に向かい、暖房を使う時間が増えていきます。

室内が暖かくなる一方、屋外の気温はどんどん低くなっていきます。

このとき、断熱性能が十分でない窓や壁では、表面温度が低くなり、結露が発生することがあります。

特に注意したいのは、普段あまり目にしない場所です。

例えば、大きなタンスを外壁側にぴったり置いた場合、家具の裏側では空気が動きにくくなります。

そこに冷たい壁面と湿気が重なると、カビが発生しやすい環境になってしまうのです。

また、壁の内部で生じる「壁内結露」にも注意が必要です。

壁内結露は、室内側からは見えにくく、長期間続くと断熱材や木材の状態に悪影響を及ぼす可能性があります。

ここで大切なのは、漆喰のような内装材の性能と、壁内部の結露対策は別の問題だということです。

壁内結露を防ぐためには、断熱材の種類や配置、防湿・気密の設計、壁体の乾燥性能などを総合的に検討する必要があります。

見た目だけではわからない部分だからこそ、家づくりの段階でしっかり確認しておきたいですね。

 

5.漆喰だけでは不十分。カビに強い家づくりで大切な3つのこと

 

では、これから注文住宅を建てる場合、どのような点に気をつければよいのでしょうか。

大切なのは、漆喰の良さを生かしながら、住宅全体の性能を整えることです。


① 断熱性能を高め、温度差を小さくする

まず重要なのが断熱性能です。

冬場、室内を暖房で暖めても、窓や壁の表面が冷たければ結露が発生しやすくなります。

適切な断熱設計によって室内側の表面温度を保つことは、結露対策の基本です。

住宅会社を選ぶ際には、断熱材の厚さだけでなく、窓の性能や断熱施工の方法についても確認してみましょう。


② 気密と換気をセットで考える

住宅の気密性を高めることは、隙間風を減らし、計画した換気を機能させるうえでも重要です。

ただし、気密性を高めるだけでは十分ではありません。

料理や入浴、洗濯、そして私たち自身の呼吸によっても、室内には水蒸気が発生します。

こうした湿気を適切に排出するためには、計画的な換気が必要です。


③ 内装材の性質にも目を向ける

断熱と換気の計画が整ったうえで、漆喰のような調湿性を持つ素材を取り入れることには意味があります。

設備で室内環境を整えることに加え、素材そのものの特徴も活用する。

こうした組み合わせによって、快適な住まいを目指すことができます。

 

 

6.創業117年を超える篠田工務店が、漆喰を大切にする理由

 

家づくりを検討し始めると、間取りやデザイン、設備など、気になることがたくさん出てきます。

もちろん、どれも大切なことです。

しかし、毎日の暮らしを考えたとき、壁や床など、日常的に触れる素材についても考えてみてはいかがでしょうか。

篠田工務店では、長年にわたり自然素材を大切にした家づくりに取り組んできました。

漆喰も、その一つです。

漆喰の魅力は、カビ対策に役立つ性質だけではありません。

自然光を柔らかく受け止める白い壁の表情や、職人の手仕事から生まれる微妙な質感も、漆喰ならではの魅力です。

新築時の美しさだけでなく、何年、何十年と暮らしていく住まいに、どんな素材を使うのか。

その選択は、家への愛着にもつながっていくのではないでしょうか。

篠田工務店が大切にしているのは、素材の特徴を理解し、その良さを住まいの中で生かすことです。

なお、同社の公式ブログでも、採用している漆喰の製造工程や特徴が紹介されています。

 

7.家づくりを始める方へ。モデルハウスで確かめてほしいこと

 

漆喰の特徴を文章で読んでも、実際の質感や空間の印象までは、なかなか伝わりにくいものです。

そんなときは、ぜひ実際の建物を見学してみてください。

壁に近づいて表情を眺めたり、光の当たり方による違いを確かめたり。

写真では気づかなかった発見があるかもしれません。

そして、見学の際には、こんな質問もしてみてください。

「漆喰の壁は、どんなお手入れが必要ですか?」

「冬場の結露を防ぐために、どんな工夫をしていますか?」

「断熱性能や換気計画は、どのように考えていますか?」

家づくりは、見た目の好みだけでなく、暮らし始めてからの快適さまで想像することが大切です。

 

篠田工務店では、漆喰や自然素材を取り入れた家づくりについて、実際の素材をご覧いただきながらご説明しています。

これから家づくりを始める方も、すでに検討を進めている方も、ぜひ一度ご来場ください。

家族が毎日触れる「壁」から、これからの暮らしを一緒に考えてみませんか。

 

 

7.まとめ|カビ対策は、家を建てる前から始まっています。

 

カビ対策に漆喰は有効なのでしょうか。

その答えは、**「漆喰にはカビの繁殖を抑える性質があり、住まいのカビ対策に役立つ可能性がある。ただし、漆喰だけでカビを防げるわけではない」**ということです。

これから寒くなる季節、室内の結露や湿気の問題は身近になっていきます。

だからこそ、新しい家を考える際には、断熱・気密・換気、そして内装材の選び方まで、少し視野を広げてみてください。

家づくりは、完成した瞬間がゴールではありません。

その家で迎える何度もの冬、何度もの梅雨を、心地よく過ごせること。

そんな暮らしを見据えて素材を選ぶことも、後悔しない家づくりの大切な一歩です。

篠田工務店では、自然素材の魅力を生かした住まいづくりをご提案しています。

これから住宅購入を検討される方も、すでに家づくりを進めている方も、ぜひ一度、漆喰のある空間を実際に体感してみてください。

自然素材の心地よさを、見て、触れて、感じる家づくりへ。

 

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篠田工務店では、無料相談会を随時開催しております。

 

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この記事を書いた人 WRITER

都丸 由佳里
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