【漆喰コラム】ペットと暮らす家。壁の素材まで考えたことはありますか?
目次

ペットと暮らす家。壁の素材まで考えたことはありますか?
人にも、犬にも、猫にも。自然素材から考える心地よい住まい
1.はじめに |
犬や猫と暮らしている方にとって、ペットは「飼っている動物」というより、もう家族ですよね。
朝起きるとそばにいる。
仕事から帰れば迎えてくれる。
ソファでくつろいでいると、いつの間にか隣で眠っている。
何か特別なことをしているわけではないのに、一緒にいるだけで家の中が少し賑やかになる。そんな存在なのだと思います。
家づくりのご相談でも、
「犬がのびのび過ごせるリビングにしたい」
「猫が外を眺められる窓がほしい」
「キャットウォークをつくってあげたい」
そんなお話を聞くことがあります。
私たちもお話を伺いながら、その家でご家族とペットが一緒に過ごしている姿を想像します。
ただ、ペットと暮らす家を考えるとき、間取りや設備と同じくらい、少し気にしていただきたいことがあります。
それが、毎日どんな空間で、どんな空気に囲まれて暮らすのかということです。
自分の家のニオイは、意外と分からないものです
これはペットのいる家だけの話ではありません。
毎日暮らしている家のニオイは、自分では意外と気づかないものです。
旅行などで数日家を空け、帰ってきたときに、
「あれ、うちってこんなニオイだったかな?」
と感じた経験はないでしょうか。
犬や猫と暮らしていれば、トイレはもちろん、体毛や皮脂、フードなど、暮らしの中にはさまざまなニオイがあります。
こまめに掃除をしていても、すべてをなくすことはなかなか難しいものです。
そこで芳香剤を置いたり、消臭スプレーを使ったりする。
もちろん、それも一つの方法でしょう。
でも、これから新しく家を建てるのであれば、もう少し根本のところから考えてみてもいいのではないでしょうか。
そこで私たちが考えていただきたいのが、壁の素材です。
ずっと漆喰と向き合ってきたのには、理由があります
家の中を見渡してみると、壁は想像以上に大きな面積を占めています。
ところが家づくりでは、
「床は無垢材にしたい」
「キッチンはこれがいい」
「洗面台はこんな雰囲気にしたい」
という話はたくさん出てくるのに、壁については「白っぽい感じで」と、意外とあっさり決まってしまうことがあります。
少しもったいない気がします。
篠田工務店は、創業から117年にわたり家づくりに携わってきました。
もちろん、117年前と現在では、住宅のつくり方も、設備も、求められる性能も大きく変わっています。
新しい技術や材料が生まれ、家づくりはどんどん便利になりました。
そんな中でも、私たちが大切にしてきた素材の一つが漆喰です。
漆喰は、消石灰を主原料とする塗り壁材で、日本では昔から住宅だけでなく、蔵やお城などにも使われてきました。
「昔から使われているから良い」というだけではありません。
長く家づくりを続けていると、新しくなったものの良さと、変えなくてもいいものの良さ、その両方があると感じます。
漆喰も、その一つです。
職人がコテで仕上げた壁には、工業製品にはない微妙な表情があります。
光が当たる時間によって見え方が変わり、年月を重ねても不思議と住まいに馴染んでいく。
そして漆喰は多孔質な素材で、湿気やニオイの原因となる物質を吸着する性質も持っています。
だからといって、
「漆喰にすればペットのニオイが全部なくなります」
ということではありません。
掃除も必要ですし、換気も大切です。
それでも、毎日家族を囲んでいる大きな面積の壁に何を使うのか。
健康的な住まいを考えるうえで、これは決して小さなことではないと思っています。
2.犬や猫の目線まで、少ししゃがんでみる |

犬や猫は、私たちよりずっと床に近い場所で暮らしています。
ご飯を食べるのも床の近く。
寝るのも床の近く。
遊ぶのも、ほとんどが床の近くです。
私たちは立って生活しているので、普段はあまり意識しません。
でも、一度犬や猫の目線くらいまでしゃがんで部屋を見渡してみてください。
家の見え方が少し変わります。
すぐ下には床があり、その横には壁があります。
だからペットとの家づくりでは、「床が滑りにくいか」「傷に強いか」だけでなく、その空間そのものを、どんな材料でつくるのかにも目を向けてほしいのです。
これはペットだけのためではありません。
床に座ったり、ハイハイしたりする小さなお子さんも同じです。
家族が毎日長い時間を過ごす家だからこそ、見た目だけではなく、素材について知ったうえで選んでみる。
私たちは、そんな家づくりを大切にしています。
3.漆喰なら湿気の心配もなくなる? |
漆喰について調べると、「調湿」という言葉を目にすることがあります。
確かに漆喰には、周囲の環境によって水分を吸ったり放出したりする性質があります。
では、
「漆喰の家なら梅雨でも湿気を気にしなくていいの?」
というと、そこまで単純な話ではありません。
ここは私たちも、きちんとお伝えしておきたいところです。
家の快適さは壁だけで決まるものではありません。
断熱、気密、換気、窓、日射、冷暖房。
さまざまな要素が関係しています。
そこへ漆喰や無垢材などの自然素材をどう組み合わせていくのか。
昔ながらの素材の良さを活かしながら、現代の住宅に求められる性能もしっかり考える。
どちらか一方ではなく、両方が必要です。
117年という時間の中で家づくりは大きく変わりましたが、だからこそ私たちは、昔ながらのものと新しいもの、それぞれの良さを見極めながら住まいをつくっていきたいと考えています。
「猫が壁を引っかいたらどうするんですか?」
これは、ペットと暮らす方なら気になるところだと思います。
せっかく漆喰にしても、猫が爪でガリガリしてしまったら……。
確かに傷はつきます。
漆喰は、絶対に傷がつかない壁ではありません。クロスも一緒ですよね。
犬や猫と暮らしていれば、壁だけでなく、床にも建具にもいつか傷はつくでしょう。
子どもがいれば、なおさらです。
新築したばかりの頃は、小さな傷一つでも「あっ!」と思います。
でも、私たちは長く家づくりに携わる中で、家は完成したときが一番美しければ、それでいいものではないと感じるようになりました。
5年、10年、20年。
人が暮らせば、家にも時間が刻まれます。
「あの頃、この子はここでよく遊んでいたな」
そんな小さな傷が、いつか家族の記憶と結びつくこともあります。
漆喰などの塗り壁は、状態によって部分的に補修することもできます。
傷がついたら捨てて新しいものに交換するのではなく、手を入れながら長く付き合っていく。
ですが、面白いことに漆喰をなめてみるとにがり成分があり、猫の修正でひっかいた爪をなめると苦いのが嫌みたいで壁をひっかかなくなるという報告を何件も受けています。面白いですよね・・・
4.家を「消費する」のではなく、「育てながら暮らす」。 |

自然素材の家には、そんな楽しみ方もあると思います。
ペット専用の設備より先に考えてみたいこと
最近は、ペットと暮らす住宅向けの商品も本当に増えました。
キャットウォーク、ペットドア、足洗い場、リードフック、ペット専用スペース。
見ていると、つい欲しくなるものばかりです。
もちろん、必要であれば取り入れていいと思います。
でも家を建てるとき、一度だけ、
「何を付けよう?」
ではなく、
「この子と、この家でどんな時間を過ごしたいんだろう?」
と考えてみてください。
リビングの窓辺で日向ぼっこをするのが好きなのかもしれません。
料理をしている家族の近くで、いつも寝ているのかもしれません。
休日には庭へ出て、一緒に遊ぶことが多いかもしれません。
そう考えていくと、本当に必要な間取りや素材が少しずつ見えてきます。
ペットのためだけにつくった家ではなく、人もペットも自然体で一緒に暮らせる家。
それが一番なのではないでしょうか。
5.健康的な家は、写真だけではなかなか分かりません |

住宅会社のホームページやSNSを見ると、素敵な家がたくさん出てきます。
広いリビング。
格好いいキッチン。
おしゃれな照明。
きれいに整えられたインテリア。
写真を見ながら「こんな家にしたい」と考える時間も、家づくりの楽しさの一つです。
でも、写真ではどうしても伝えられないものがあります。
部屋へ入ったときの空気感。
壁に触れたときの感触。
無垢の床を歩いたときの足触り。
そして、自然素材に囲まれた空間でしばらく過ごしたとき、自分自身がどう感じるのか。
これは文章で何千文字説明するより、実際にその場所に立っていただいた方が分かりやすいと思います。
6.117年家をつくってきても、家づくりの主役は変わりません |
篠田工務店が創業してから117年。
その間に、日本人の暮らし方は大きく変わりました。
それでも、家づくりで大切なことは、それほど変わっていないのかもしれません。
家は、そこに暮らす家族のためにある。
それは人だけではありません。
新しい家へ引っ越したときには元気いっぱいだった愛犬が、いつかゆっくり歩くようになる。
高いところへ軽々と飛び乗っていた愛猫が、低い場所で過ごすことが増えていく。
私たち自身も歳を重ね、子どもたちも成長します。
そのすべての時間を見守る場所が、家です。
だから私たちは、新築した瞬間に格好いいだけの家ではなく、10年、20年と暮らした先でも、
「やっぱり、この家にして良かった」
と思っていただける住まいをつくりたいと考えています。
そのために、間取りやデザインだけではなく、毎日家族を囲んでいる素材のことも考えてほしいのです。
漆喰がすべてを解決してくれるわけではありません。
でも、なぜ昔から使われてきたのか。
触るとどんな感じなのか。
年月を重ねると、どんな表情になるのか。
一般的な壁とは何が違うのか。
そんなことを知ってから、家の壁を選んでも遅くありません。
愛犬や愛猫の話から、家づくりを始めてもいいと思います
もし、
「自然素材の家って実際どうなんだろう」
「ペットと暮らすなら、どんな家がいいんだろう」
「漆喰の家を一度体感してみたい」
と思われたら、ぜひ一度、篠田工務店へお越しください。
最初から難しい家の話をする必要はありません。
愛犬や愛猫の話も、ぜひ聞かせてください。
いつもどこで寝ているのか。
窓の外を見るのが好きなのか。
庭を走り回るのが好きなのか。
そんな何気ないお話の中に、これからつくる家のヒントが隠れていることがあります。
そして、実際の漆喰にも触れてみてください。
写真では分からない質感や、自然素材に囲まれた空間の雰囲気を、ご自身で感じていただければと思います。
人が心地いいだけではなく、そこに暮らす家族みんなが心地いいこと。
その「家族」の中には、もちろん犬や猫もいます。
117年家づくりを続けてきた篠田工務店だからこそ、流行だけを追いかけるのではなく、これから何十年と続いていく暮らしを一緒に考えていきたい。
間取りやデザインだけではなく、素材や空気、そして家族とペットが過ごす時間まで。
そんなところから、これからの家づくりを始めてみませんか。
篠田工務店で、漆喰と自然素材のある暮らしを、ぜひ一度体感してみてください。
篠田工務店では、無料相談会を随時開催しております。
お金のこと、間取りのこと、土地のこと、なんでもご相談ください。
経験豊富な設計士がじっくりお話をうかがいます!
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