【漆喰コラム⑨】漆喰の施工は自分でもできる?
目次
こんにちは。
前回の漆喰コラム⑧では、世界の漆喰の種類についてお話しました。
今回は、漆喰の施工は自分でもできるのか?についてお話します。
はじめに
漆喰の施工は、ちょっとしたコツをつかむことで、見た目がぐっと良くなり、仕上がりもきれいになります。
わかりやすく、漆喰を上手に施工するためのポイントをステップごとに詳しくご説明します。
【準備】施工する場所の状態を確認する
まず、漆喰を塗る場所をしっかり準備することが重要です。
施工場所が汚れていたり、傷んでいたりすると、漆喰がうまくつかないことがあります。
ここでしっかりと下地を作ることが、最終的な仕上がりに大きな影響を与えます。
壁の清掃
施工する場所の壁をきれいに掃除しましょう。
ホコリや汚れ、油分などが残っていると、漆喰がうまく塗れません。
掃除は雑巾で拭いたり、乾いた布で拭き取ったりするだけでも十分です。
特に油分や汚れがひどい場合は、石鹸で洗ってから乾かしておきましょう。
壁の状態を確認する
もし、壁にひび割れや穴があったりする場合は、事前に補修しておきましょう。
軽いひび割れなら、パテを使って埋めることができます。
穴が大きい場合は、壁の補修用の材料を使って穴を埋めることが大切です。
補修後は、完全に乾燥させてから漆喰を塗るようにしましょう。
下地処理
漆喰は吸水性の高い素材にしっかりと定着しますが、ツルツルした壁にそのまま塗ると、うまくくっつかないことがあります。
特に石膏ボードやコンクリートなど、滑らかな面には、事前に「下地処理剤」を塗っておくことをおすすめします。
下地処理剤を塗ることで、漆喰がしっかりと定着しやすくなります。
【漆喰の準備】適切な混ぜ方
漆喰を使う前に、しっかりと混ぜることが重要です。
適切な混ぜ方をしないと、漆喰の質感が変わってしまい、仕上がりにムラが出てしまいます。
水の分量を守る
市販の漆喰は、粉末と水を混ぜるタイプのものがほとんどです。
水の量が少ないと、漆喰が固くて塗りにくくなり、逆に水が多すぎると、緩すぎて塗りにくくなります。
パッケージに書かれている「水の量」をしっかり守ることが大切です。
しっかりと混ぜる
漆喰を混ぜる際は、ボウルやバケツに粉末の漆喰を入れ、水を少しずつ加えていきます。
初めはダマができやすいので、スパチュラや木の棒などを使って、しっかりと混ぜます。
漆喰の状態が、クリームのような滑らかな質感になるまで混ぜていきましょう。
もしダマが残っていると、塗ったときにムラができてしまいます。
時間に注意
漆喰は時間が経つと硬くなり、塗りにくくなります。
できるだけ必要な分だけを混ぜるようにし、混ぜた漆喰はなるべく早く使い切るようにしましょう。
【塗り方のコツ】均等に塗ることが大切
漆喰の塗り方には少しコツがあります。慣れないうちは上手く塗れないこともありますが、少しずつ慣れていくことで、きれいに塗れるようになります。
少しずつ塗る
漆喰は、最初にたくさん取って塗るよりも、少しずつ塗っていくことが大切です。
ヘラやコテを使って、少しずつ壁に塗っていきましょう。
一度に塗る範囲を広げすぎないように注意してください。
塗り残しがあったり、ムラができてしまうことを防げます。
薄く均一に塗る
漆喰を塗る際には、薄く均一に塗ることが重要です。
厚塗りにすると乾きが遅くなり、ヒビが入ったり、ムラができやすくなります。
最初は薄く塗り、必要に応じて重ね塗りを行いましょう。
コテやヘラを使って仕上げる
漆喰を塗るときは、コテやヘラを使って表面を整えます。
コテの先を使って、軽く押しながら塗り広げていきます。
表面が滑らかになるように意識して仕上げましょう。
もし凹凸が気になる場合は、乾燥後に軽く研磨して整えることもできます。
【仕上げの工夫】デザインやテクスチャーを楽しむ
漆喰は、仕上げ方を工夫することで、さまざまなテクスチャーやデザインが楽しめます。
表面の仕上げを工夫する
漆喰の表面をツルツルに仕上げることもできますが、あえて少しザラザラ感を残す仕上げ方もあります。
コテで塗った後、軽くこするようにして模様をつけることもできるので、自分の好みに合わせて工夫してみましょう。
仕上がり後の乾燥
漆喰は乾燥することで、硬化していきます。
乾燥には時間がかかるので、最低でも24時間は触らずにおくようにしましょう。
乾燥後に表面にクラック(ひび)が入ることがありますが、これは自然な現象です。
ただし、ひび割れがひどい場合は、もう一度薄く塗り重ねると良いです。
注意点とよくある失敗
漆喰の施工でよくある失敗や注意点についても覚えておくと、より良い仕上がりになります。
乾燥時間に注意
漆喰は完全に乾燥するまで触らないようにしましょう。
乾燥が不十分だと、仕上がりが悪くなることがあります。
湿度や温度によって乾燥時間は異なるので、十分に乾燥する時間を確保しましょう。
ムラを防ぐ
ムラを防ぐためには、塗りムラを防ぎながら均等に塗ることが大切です。
特に最初の塗りは薄く塗り、徐々に厚みを加えていくようにしましょう。
安全に作業する
漆喰は粉末状なので、作業中はマスクを着けることをおすすめします。
また、作業場が十分に換気されている場所で行うことも大切です。
結論
漆喰の施工は最初は少し大変かもしれませんが、コツを掴んでいくと、だんだん上手にできるようになります。
壁の状態を整え、漆喰をしっかりと混ぜ、均一に塗ることが、きれいな仕上がりに繋がります。
失敗しても何度でもやり直せるので、気軽に挑戦してみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回は「漆喰施工を失敗しないための10個のポイント」についてお話ししたいと思います!
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