【漆喰コラム②】漆喰の家のメリットとデメリット
目次
こんにちは。
前回の漆喰コラム①では、漆喰とはどんなものか、世界と日本の歴史を交えて解説しました。
今回は、漆喰の家を建てるメリットとデメリットについてお話ししたいと思います。
はじめに |
家を建てるとき、「どんな材料で作るか」はとても大事です。
その中でも「漆喰(しっくい)」という昔ながらの壁材は、最近また注目を集めています。
今回は、この漆喰を使った家のメリットとデメリットについて、高校生にもわかりやすく説明します。
漆喰ってどんな素材? |
漆喰は、石灰石を焼いて粉にしたものを水で練って作る、自然素材の壁材です。
白くてなめらかな質感で、昔の日本の城やお寺、蔵(くら)などに今も残っています。
日本だけでなく、ヨーロッパなど世界中で使われてきた歴史のある素材です。
漆喰のメリット(良い点) |
① 自然素材で体にやさしい
漆喰は化学物質を使わずに作られているため、アレルギーやシックハウス症候群のリスクが少ないです。
小さい子どもがいる家庭にも安心。
② 湿度を調整する(調湿作用)
空気がジメジメしていれば湿気を吸い、乾燥していれば湿気を出すという、天然の加湿器・除湿器のような働きがあります。カビやダニの発生も抑えられるので、健康的な生活環境を作れます。
③ 消臭・空気清浄の効果
ペットや料理のにおい、たばこのにおいなどを吸収してくれるので、室内の空気がいつも清潔でさわやかに感じられます。
④ 耐火性が高い
漆喰は火に強く、燃えにくい素材です。
火事が起きても燃え広がりにくいので、安全面でも優れています。
⑤ 長持ちする
漆喰の壁は50年以上もつといわれています。ビニールクロスのように頻繁に張り替える必要がないので、長期的には経済的ともいえます。
⑥ デザインが自由
職人さんが手作業で塗るため、独特の質感や模様が出せます。
真っ白な光沢や波打つような壁は、とてもおしゃれで落ち着いた雰囲気になります。
⑦ 環境にやさしい
天然素材なので、使い終わっても自然にかえるという環境にやさしい特徴があります。
製造時のエネルギーも少なく、サステナブルな素材です。
漆喰のデメリット(注意すべき点) |
① コストが高め
漆喰は職人さんが手作業で塗るため、施工費が高くなりがちです。
ビニールクロスなどと比べると、初期費用はやや高くなるかもしれません。
② 施工に時間がかかる
手塗りで仕上げるため、工事期間が長くなることがあります。
急いで家を建てたい場合にはデメリットに感じることも。
③ 衝撃に弱い
漆喰は硬くて丈夫な一方で、強い衝撃に弱いです。
物をぶつけるとひびが入ったり、欠けたりすることがあります。
家具の角などに注意が必要です。
④ メンテナンスに知識が必要
ひび割れなどが起きた場合、自分で直すのは難しく、専門的な知識や技術が必要になります。
DIYが好きな人には向いていますが、そうでない場合は業者に頼むことになります。
⑤ 汚れが目立つ
真っ白な色が特徴の漆喰は、手あかや汚れが目立ちやすいという側面もあります。
特に子どもがいる家庭では、こまめな掃除や壁の保護が必要かもしれません。
まとめ |
漆喰の家には、たくさんの魅力があります。
自然素材で安全、空気がきれいになり、火にも強く、見た目も美しい――まさに理想の壁材とも言えます。
でも、手間やコストがかかるなど、短所もきちんと理解したうえで選ぶことが大切です。
◆ 漆喰の家が向いている人
・健康や自然素材にこだわりたい人
・長く住む家を大切に育てたい人
・デザイン性を重視したい人
・環境意識の高い人
どんな家にもメリットとデメリットはあります。
だからこそ、知識を持って選ぶことが大切です。
漆喰の家を知っておくことは、将来、自分が住みたい家を考えるときの大きなヒントになりますよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回は「漆喰の家ってどんな人におすすめ?」についてお話ししたいと思います!
篠田工務店では、無料相談会を随時開催しております。
お金のこと、間取りのこと、土地のこと、なんでもご相談ください。
経験豊富な設計士がじっくりお話をうかがいます!
モデルハウスを見学したいという方もぜひご予約下さい。
ご予約は【こちら】または【お電話(027-225-0510)】にて
お気軽にご予約下さい☆彡
この記事を書いた人 WRITER
