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【漆喰コラム⑩】漆喰施工を失敗しないための10個のポイント

こんにちは。

 

前回の漆喰コラム⑨では、世界の漆喰の種類についてお話しました。

今回は、漆喰施工を失敗しないための10個のポイントについてお話します。

 

はじめに


 

漆喰を使った家づくりには、正しい知識と準備が必要です。

ここでは、失敗しないようにするための10個のポイントを、詳しく解説します。

 

①専門的な知識を持った職人を選ぶ


 

漆喰の施工は繊細な作業です。

適切な技術と経験がないと、仕上がりにムラが生じたり、ひび割れが発生したりすることがあります。

失敗しないためには、漆喰施工の経験が豊富な職人に依頼することが非常に重要です。

信頼できる職人を選ぶためには、過去の実績や施工例を確認することをお勧めします。

また、施工方法が最新の技術に基づいているかも確認しましょう。

 

②施工前の下地準備が重要


 

漆喰の仕上げがうまくいくかどうかは、下地の準備にかかっています。

下地の素材(例えば、石膏ボードや木材)の状態や平滑性を確認することが必要です。

下地が不均一だと漆喰が剥がれやすくなったり、ひび割れの原因となります。

施工前に、下地が乾燥しているか、清潔であるかを確認し、必要に応じて下地の処理を行いましょう。

 

③適切な湿度と温度で施工する


 

漆喰は気温や湿度の影響を受けやすい素材です。

施工時の環境が不適切だと、硬化が早すぎたり、遅すぎたりして、仕上がりに影響を与えることがあります。

漆喰の塗り作業を行う際には、湿度が50~70%、温度が10~25度の範囲が理想です。特に冬場や梅雨の季節に施工を行う場合は、湿気や温度を調整するために、室内の換気やエアコン、暖房などを活用することが大切です。

 

④施工後の乾燥管理


 

漆喰は乾燥過程が非常に大切です。

乾燥が早すぎると、ひび割れが発生しやすくなります。

逆に乾燥が遅すぎると、湿気を吸って劣化が進むことがあります。

施工後の乾燥管理は慎重に行いましょう。

特に強い日差しや乾燥した風が直接当たる場所では、湿度調整を行いながらゆっくりと乾かすことが大切です。

数日間、湿度や温度を調整しながら、漆喰の乾燥を見守りましょう。

 

⑤適切な漆喰の選定


 

漆喰にもいくつかの種類があり、それぞれ特性が異なります。

用途や施工場所によって、適切な漆喰を選ぶことが失敗を避けるために重要です。

たとえば、外壁用の漆喰は耐候性が高く、内部の漆喰は仕上がりが美しいものを選ぶと良いでしょう。

また、素材や色、仕上げ方など、仕上がりのイメージに合わせて選ぶことも大切です。

品質の高い漆喰を選ぶことが、家の美観と耐久性を保つポイントとなります。

 

⑥施工面積と塗り厚さを考慮


 

漆喰は厚さや塗り方により、仕上がりが大きく変わります。

塗り厚さが不均一だと、仕上がりにムラができてしまうことがあります。

また、塗る面積が広すぎると一度に塗りきれず、乾燥が早すぎて不均一な仕上がりになることもあります。

施工時には、面積ごとに適切な量を塗り、乾燥の時間をしっかりと確保することが必要です。

 

⑦ひび割れの予防策を講じる


 

漆喰の最も一般的な問題の一つがひび割れです。

ひび割れは、施工時の乾燥過程や施工方法が原因で起こることがあります。

ひび割れを防ぐためには、漆喰を塗る前に下地にひび割れ防止のネットを貼ることや、仕上げ時に厚みを均等にすることが効果的です。

また、施工後の乾燥過程でも、乾燥のスピードを均一に保つことがひび割れ防止につながります。

 

⑧定期的なメンテナンスを行う


 

漆喰の壁は耐久性が高いものの、時間が経つと汚れや劣化が進むことがあります。

定期的なメンテナンスを行うことで、美しさを保つことができます。

汚れが目立ち始めたら、軽く掃除をするか、部分的に補修を行いましょう。

ひび割れや剥がれが見つかった場合は、早期に補修を行うことが重要です。

大きな劣化が進行してからの修復は大変なので、早期の手入れが大切です。

 

⑨環境への配慮と健康を考慮


 

漆喰は自然素材であり、環境にも優しい材料として知られています。

しかし、選ぶ漆喰によっては、化学物質が含まれている場合もあります。

環境や健康に配慮して、無害な素材を選ぶことが大切です。

特に子どもやペットがいる家庭では、無害な成分で作られた漆喰を選ぶと安心です。

 

⑩予算の設定とコスト管理


 

漆喰の施工は美しく、耐久性にも優れていますが、コストがかかることがあります。

予算をしっかりと設定し、費用に見合った施工を行うことが重要です。

高品質な漆喰を選ぶことは長期的に見れば得策ですが、予算が限られている場合は、どの部分に漆喰を使うかを戦略的に考えると良いでしょう。

全体のバランスを考え、無理のない範囲で施工を進めることが大切です。

 

最後に


 

漆喰の家づくりは、美しく、健康的な住環境を作り出す素晴らしい方法ですが、慎重な計画と施工が求められます。

施工前の準備や適切な材料の選定、湿度・温度の管理など、細部に気を配ることが成功の鍵となります。

また、職人選びや定期的なメンテナンスも重要です。

これらのポイントを押さえて、漆喰の家づくりを成功させてください。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

全10回にわたり当社のこだわりである「漆喰(しっくい)」についてお伝えしてきました。

漆喰の魅力は、調湿性や消臭性といった快適さだけでなく、職人の手仕事による唯一無二の美しさや、時を重ねるごとに深まる風合いにもあります。

 

住んでから「心地よさ」を実感できるのが漆喰の大きな特長です。

健康や快適性、デザイン性、そして長く住み継げる安心感。

漆喰には住まいに求める要素がすべて詰まっています。

今回のコラムが、家づくりを考える皆さまにとって、自然素材の良さや漆喰の可能性を知っていただくきっかけになれば嬉しいです。

そして、これからも「漆喰と暮らす家」の魅力を実際の施工事例やお客様の声を通してお伝えしていけたらと思います。

 

↓↓【漆喰コラム①】を読む↓↓

 


 

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この記事を書いた人 WRITER

都丸 由佳里

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Tomaru Yukari

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