Question

Q 012 家をつくるのに大切なことは何ですか?

現在、多くの方が直接口に入れる食べ物には気を使っているようです。その背景には、いつまでも元気で、健康でいたいという人間が本来持っている本能よるものです。人間がずっと元気で、健康でいるためには体だけではなく、心も健康、社会も健康であることが、何よりも社会生活を送る上では不可欠です。子供たちがのびのび、安心して生活できる環境が必要です。

でも世の中には「新築した家に住めない人や新築の学校に行けない子供たち」がいるのをご存知ですか?最近では新築した家や住宅展示場にいくと、フローリングの床を素足で歩いただけで、アトピー性の湿疹が出る方や、喘息を起こす方もいます。その他,頭痛、喉の痛み、目がちかちかするなど症状は様々です。家族が安らぐ場であるはずの住まいまでもが、人の健康をおかしくしているのです。このような健康を害する住宅に住み続けると『シックハウス症候群』を通り越して『化学物質過敏症』に進行する危険性が高くなります。

コストを優先し、効率的に均一な商品を大量生産するためにさまざまな化学建材を使って家づくりをしてきた結果です。こうした家は最初は美しいですが年月がたつにつれて劣化し、建設廃棄物を大量に生み出します。その廃棄物を償却処分する為エネルギーを浪費し、二酸化炭素を排出して地球環境にも悪影響を及ぼしてきました。しかし天然素材で建てられた家は美観がそこなわれることなく、経年変化による影響もとてもゆっくりで、時とともに成熟される美しさがあります。やがて家が朽ち、焼却処分されることになってもダイオキシンが出る心配はありません。自然から生まれ自然に還るだけです。ですから、誰もが普通に安心して住める家なのです。水や食べ物に気を使うように、住空間にももっともっと気を使うべきではないでしょうか。

住空間が違うと私たちの体に大切な「空気」が違います。家づくりは家の形を作るのが目的ではありません。大切なのは「空気がきれいで家族が心身ともに健康でいられる環境」を作ることが何より大切です。体に悪い食べ物を子供に与えないのと考え方は同じですね。

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