Question

Q 010 結露をなくす具体的な方法は?

  • 一日に何度か窓を開け、室内の空気の入替をします。1ヶ所だけ窓を開けたのでは空気の流れが出来ないので、2ヶ所以上開け、換気扇も併用するといいでしょう。
    換気する場合は、暖かい部屋や、水蒸気の発生源の近くから行います。空気は暖かい場所から、寒い場所に流れます。寒い部屋から換気をすると、暖かい空気が入り込んでいて湿度が上がり逆効果です。
  • お湯を沸かす、鍋物をする、洗濯物を干すなど、水蒸気を発生させる時は必ず換気扇を回します。そのとき窓を少し開け、吸気口を作っておくことは鉄則です。また、換気扇はその発生源の近くで回すのが原則です。洗濯物を干す場合は近くに除湿機を置くと、湿気が他の部屋に流れにくくなります。少量であれば浴室に干し、閉め切りその中で除湿機を使うのも一つの方法です。この場合換気扇も必ず回して下さい。
  • 晴れた日には押入れ・クローゼットの扉を開け、空気の入替をします。時々除湿機で湿気を取ると快適です。この場合も部屋のドアは締め切って下さい。
  • 石油ストーブやガスストーブは大量の水蒸気を発生させます。灯油1リットルを燃やすと1リットルの水蒸気が出ます。 これらの器具を使用する場合は、常に換気をし、止めてからもしばらくの間換気扇を回しておきます。また、就寝前は温まった部屋の換気をしなるべく室外との温度差を無くしましょう。出来れば水蒸気を出さない電気ストーブなどをお勧めします。また、床が全て床暖房なら家の中の温度差が無いので最も効果的です。

一般に戸建住宅よりマンションのほうが結露がおきやすと言われます。通常マンションは戸建住宅より高い気密性を持っています。鉄筋コンクリートで作られ、窓も南と北しか取れず空気の流れが作りにくいのです。マンションでは戸建住宅以上に注意が必要です。また、近年、高気密・高断熱という言葉を耳にしますが、これだけでは結露を防ぐことは出来ません。有効な換気システムがなければ、むしろ高気密が結露の温床になってしまいます。20年以上前の隙間風の入る窓と扇風機や石油ストーブしかなかった生活と比べ、はるかに快適になった住まいは、同時にそれにあった生活習慣が求められているのです。

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