Question

Q 003 とっても大事な頭金。なぜ頭金は2割準備した方がいいの?

住宅取得の資金計画を考えるうえで頭金をいくら準備できるかは大変重要です。
理想を言えば頭金は新築購入金額の20%以上を準備したいものです。当然頭金は多いほど住宅ローンの返済負担は少なくなり、今後の人生の資金計画もたてやすくなります。
頭金の準備が少ないということは、貯蓄ができにくい家計である。つまり、お金の管理が、まだまだできていないと言う見方をされます。そういった場合は、いきなり数千万円の住宅ローンを借りるのは途中で返せなくなる危険性が非常に高くなるからです。総返済額も膨らみ老後資金の準備にも影響を及ぼす可能性も高くなります。
ですから、出来るだけ頭金は2割以上用意できるように準備したいものです。では、なぜ頭金を2割準備したほうが良いか?

例えば 3500万円の物件を35年の住宅ローンを使用して購入した場合。

  • 頭金無し。3500万円の借入で購入。
  • 7年後に売却。売却金額2450万円。

その時の融資残高2988万円。となり、担保価値よりローン残高の方が多くなります。
また、借り換えを希望しても担保割れで利用できるローンが限られます。

  • 頭金2割で2800万円借入。
  • 7年後に売却。売却金額2450万円。

その時の融資残高が2390万円となり、売却可能。また、借り換えの場合もより有利なローンを選択できます。

以上のように頭金2割を用意した場合は物件購入後、売却やローン借り換えなどの、もしもの事態になったとしても担保割れのリスクを回避できる可能性が高いといえます。

また、住宅ローンを借りる場合に、頭金なしだと借入額が多くなるので長期固定金利が借りにくく、金利の低い短期固定を選択せざるをえない場合が考えられる。そうすると金利上昇時に返済がかなり難しくなる可能性が高くなります。現在は頭金無しでも可能な住宅ローンが多くなりましたが、出来るだけ2割以上を確保できるように計画して下さい。

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